『読解力をつけよう』
世界の中で、日本語ほど複雑で繊細な言語はないと、おっさんは感じています。漢字、音読み、訓読み、ひらがな、カタカナ、和製英語など表現手段がいくつもあり、日本人の微妙な心の内を表すために多くの工夫が施されています。
『読解力をつけよう』
英語では、YESかNOでしか返事をする言葉はありませんが、日本語には、相手に気を遣ったり、敬語があったり、謙譲語があったりと、とにかく細かい表現をするための手法が多岐に渡ります。おっさんはそんな日本語が大好きです。
でも最近、読解力が低下しているなと感じることが多くなってきました。読み手の読解力が低下したことで、本来の意味が錯誤されてしまうと感じるのです。
例えば『歴史は繰り返す』という有名なフレーズがあります。このフレーズでは『歴史は』が主語となります。しかし、歴史というものは人が作るものであるという前提を汲み取れない読み手の場合、歴史は勝手に繰り返すものであると誤解してしまうのです。だから『人間が作る歴史は』を主語にわざわざ置きなおして話をしなければいけなくなります。
ある意味、日本人の欧米化現象だと言えそうです。日本語には、比喩表現など、言外に本来の意味を隠すような技法もあります。それが最近はうまく伝わらないと感じる場面が多くなったということです。せっかくの日本語です。ある程度使いこなせるようになっておきたいものですね。
追加記事(令和元年九月十四日追記)
私がいつも書いている「one for all all for one」一般的には、一人はみんなのためにみんなはひとりのためにという意味ですよね。
私が訳して理解していた意味は「総ての一人が大いなる宇宙のために尽くすことができれば、大いなる宇宙が総ての一人のために尽くしてくれる」ということになります。
oneとは、一人の個人ではなく、森羅万象全てのそれぞれを指し、allとは、森羅万象宇宙の全てを指すと理解しています。人だけのことを言っているわけではなく、宇宙の中に存在する全ての何かは、誰かの役に立つために存在しているということの例えであると思って生きてきたということです。
やっぱ英語じゃ表現しきれないなこりゃ(汗)ってことで、やっぱ日本語最高!っす。以上
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