『高額年俸』
『高額年俸』
メジャーリーグの影響だろう。日本のプロ野球に於いて、選手年俸の高騰が続いている。サッカーやゴルフ、バレーボールやバスケットボール等とは比較にならない額を受け取る選手が増えた。ダルビッシュ投手は、6年163億の契約を結んだばかりだ。年俸20億以上である。
そのうち日本のサッカーもヨーロッパリーグに影響され年俸の高額化が進むのだろう。しかし、高額年俸の選手が、金額に見合った成績を上げているのかと言えばそうではない。NPBで言えば、10勝そこそこを2年続けただけで2億円などの契約が増えた気がする。
ソフトバンクホークスには、三人の4億プレーヤーを筆頭に1億以上の選手がずらりと並ぶ。レギュラーは全員1億円プレイヤーであり、12球団では断トツの高額を受取っている。外国人は5億と4億である。4億以上が5人、松坂を入れたら6人もいたのだ。
また複数年契約を結んだ選手は、概ねその期間中に右肩下がりの成績となるケースが多い。ソフトバンク松中、同じく松坂や摂津、巨人杉内などはまさにその代表格である。試合に出ても出なくても数年間高給が保証されているのだ、努力を放棄してもおかしくない。今と昔を単純に比較してはいけないだろうが、世界の王選手でも1億は貰っていなかったはずだ。
(尤も、王選手の時代は物価が今の10分の1だったので、現在の価値でいえば8億から9億円ってことになりますが。。。)
代理人制度を導入したことが一番の原因であろう。代理人は契約金額に対するパーセンテージを報酬とするらしいので、複数年+高額年俸の契約を結ぼうとする。加えて、成績に応じて出来高が与えられるオプション契約を結ぶことも多い。
出場試合数や登板回数などのオプションがあるため選手は休むことさえできない。選手が故障しようが、戦力外になろうが代理人には一切関係はない。
契約以降は全て選手の自己責任となるわけだ。全ては金が目的だということ。資本主義の国らしいと言える。代理人を使う選手全てがそうではないと思うが、少なくとも代理人は報酬だけが目的であるはずだ。
肝心なのはお金よりも、選手が活躍しやすい環境や、故障しにくい起用法ではないのかな。
成績に見合った年俸で、且つ向上心を失わせない契約を是非交わして頂きたいものである。ファンは応援するチームの勝利、応援する選手の活躍を期待してチケットやグッズを購入している。球団に入る収入は、誰が支払ったものであるのかを絶対に忘れてはいけない。
ファンを喜ばせることを蔑ろにしてしまえば、プロスポーツは絶対に成立しないのである。ファンを不安にさせないような企業努力をして欲しいと切に願うばかりである(ヘイおやじギャグww)
日本では、お金は稼ぐものではなく、戴くものであると言う教えがあることを絶対に忘れてはなりませんね。
この話が誰かの役に立ちますように。それでは。