若者たちへの伝言

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『高校野球』


『高校野球』


おっさんの地元であった高校野球が話題となって久しい。現在二大会連続甲子園ベスト4の超強豪高についてである。    


当初のおっさんは否定的に捉えていた。理由は全国制覇した中学のチームごと持ってきた、という印象が強かったから。賛否は別にして、地域の指導者は小さい頃から基本をコツコツ教え込み、ほぼボランティアで家庭を犠牲にして地域の子供が甲子園に出ることを夢にみながら育ててきていらっしゃる。その想いがエリートを迎えることで全て消えてしまうことになるのが悲しいと感じたからだ。


努力は全員が死ぬほどしてきたはずである。しかし、高校野球以降では素質や身体能力の差が歴然とするもの。しかも、その高校は地元でもかなり田舎に位置するため、選手層は果てしなく薄い。そこに大都市大阪のエリートが来れば、もうポジションは努力だけでは獲得できないと言える。


しかし、彼らが単純に素質だけではないと言えることを私は知っています。それは、中学時代の練習の最後に行われる「ロングティ」。監督の指導で、フォームは気にせずフルスイングしてホームランを打て!というもの。試合では、状況や役割があるので自己犠牲を発揮する必要があります。


でも、本心は全員ホームランが打ちたいはずです。気持ち良いに決まっています。監督さんは練習のラストを笑顔で終えられるように導入されたはずだと感じます。


カラオケでも何故か最期に歌った曲を口ずさみながら帰りますよね。練習が死ぬほど辛くても、最期のホームラン競争の話題で選手は疲れが飛んでしまうはずなのです。だからこそ強いチームが作れるんだと理解できました。それ故、選手たちも愉しんで強くなってるから頑張れるのだと思います。バントの練習や右打ちはとても重要ですが、本心は絶対に引っ張って左中間を破るか、柵を越えたいはずなのです。


次に言えるのが、投手出身の監督さんと野手出身の監督さんで一番大きく差が出るポイントについて。


投手出身の方はできるだけ失点をしない作戦野手の方はできるだけ得点を入れる作戦を好まれますよね。選手時代の心境がそのまま反映しやすいからです。だから投手の方は野手のコーチの意見を取り入れる、野手の方は投手コーチに任せると作戦の幅が大きく広がるでしょう。そして主将の話も絶対に取り入れる。選手のことは一番知り尽くしています。だからこそ主将なのです。


監督さんだけの判断では視野が限られることになる。特に接戦や重要な試合では、普段通りやれることのほうが少ない。平常心を維持するだけでも大変です。だからこそ、視点と視野を増やすことが重要だと感じます。職場でも学校でも全て同じことが言えます。


話が大きく反れましたが、彼らは素質に加え、家族と離れ甲子園で優勝するという、ひとつの目標だけのために死ぬ気で来ています。監督さんからも、地元の風当たりが厳しいであろうことは選手にも伝えてあったはずです。だから誰よりも努力をしたに違いない。彼らにとっても苦しい野球生活だったことは容易に想像することができます。


素質に加え、最大級の努力と、風当たりの辛さを経験しているからこそ、ポジションは空きがあるはずがないと書きました。退路を断って、言い訳ができない状況で負荷をかけながら不安を克服し、夢を実現するために努力したからこそ結果を残せたとも言えるのではないでしょうか。


丸刈りがないのであれば入部する。先輩が優しいから楽しい。サークル活動の感覚と死ぬ気で取り組んでいるものの気迫の差があまりにも大きすぎます。絶対に勝てません。死ぬ覚悟に勝つものはありませんから。


現在が大会開催中であり、これから書くことは大変失礼に当たるのは承知の上で、敢えて書かせて頂く決心をしました。恐らく、殆どの方が気が付いていないのではないかと思うので、是非彼らにも野球を楽しんで欲しいと思ったことが理由です。気分を悪くされる方も多くでると思いますし、私も地元ではますます嫌われることでしょう。しかし、言います。


監督さんと選手たちの気持ちを汲み取れない指導者や野球関係者、高校野球連盟の方々は即時辞任して欲しいと思います。あくまでも私個人の意見ですが、地元の野球熱に火をつけて頂けたことは間違いなく、何より彼らは、真剣に野球で飯を食える選手になるために家族と離れ、野球に専念する道を選んだということです。しかも地元の選手の恨みを買うことを十分に心得たうえで、覚悟を決めて来ていたはず。


上辺だけしか見ない人には、甲子園に出やすいチーム数だからエリートを連れて来てズルイといった感想を持ったはずです。その目線こそがが低迷している一番の原因になっていることを、監督さんと選手たちが身を持って教えてくれたのではないでしょうか。だからこそ、大会期間中でも決意致しました。ご理解頂けますことを信じております。また、監督さんについても一言発言をお許し頂ければと存じます。


監督さんは、一流企業のチーム監督及び役員を勤められていた方です。戦略から選手指導、精神的教育に至るまで超一流の方であることは確認するまでもありませんよね。そこへ目線を合わせた地元の野球関係者が何人居たのでしょう。


私は途中でそのことに気が付き、ずっと観察をしてきました。地元が低迷している理由に誰が気が付くのか。春の選抜では、地元の伝統校がボロボロにやられました。線も細いし、往年のユニフォームが少し悲しげでしたよね。それを他校はどう感じたのでしょう。地元でもっとも出場回数も多く、数年前までは優勝こそないものの、勝利数では全国の上位に居た、県を代表する強豪であり、古豪でもあります。それが全く通用しなかったという現実をです。


みなさんそれぞれ批判はされますが、最低限、県では勝ち上がったわけであり、全く通用しなかった彼らに勝てていないので、選抜から漏れたということを忘れていませんか?だからもっと九州勢にしっかりして欲しい、もっと盛り上げて欲しいという気持ちも含め、悪役になることを承知で来て頂いたんだと思うことはできませんか?


私は選抜の試合を見て涙が出ました。優勝候補の一学年上のエースが、ボロボロでやせっぽちの伝統校に敬意を払うことなく、大量差のなかで、自らが放った二塁打に全力でガッツポーズをする姿を見たからです。そして私はその場で、次で負けると言いました。そしてその通りとなりました。甲子園とはそういう場所ですし、高校生同士の全国大会なのですから、もともと波瀾などという言葉は存在しないはずなのです。実力は当然、運や勢い流れを上手く掴まなければ優勝なんてできるはずはなく、魔物も住んでいると言われる理由がそこにあるはずなのです。


過去には同じ九州の進学校が選手権で旋風を起こし、全国制覇をしたことも記憶にあるでしょう。指導者も選手も保護者も常に学ぶ必要があるのです。いつまでも過去のやり方に拘れば、選手の夢をそれに付き合わせるだけの自己満足になってしまいます。最後まで諦めず、同じ条件下で堂々と戦うことろが野球のすばらしいところだと私は思うので、自身は経験がありませんが、息子にもやらせたかったし、全力でサポートしてきたつもりです。


選手や保護者は真剣に夢を追いかけているのです。中途半端な気持ちなのであれば辞任をお願い致します。また全国の、野球を私欲のために利用されている、下衆な関係者も同じく即時辞任を願います。子供を責任を持って預かるという意味の重大さに対しご理解頂ければ、勇気を出した甲斐がございます。何卒ご検討くださいますようお願い申し上げます。


純粋で、まっすぐな青少年の貴重な時間を、一秒たりとも無駄にすることが無きよう心からお願い申し上げます。また、殆どの方は自己犠牲の下、必死でご指導されていると思います。その方がたには大変不躾な行為をしてしまいましたこと、深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。


また野球に限らず、教育に携わられる方々は、日々激務であることも承知しております。昔は先生の言うことは絶対で、何も疑問をもつ必要はありませんでした。しかし現在は、必ずしもそうだとは言い切れない状況があちこちに見え、一番困惑するのは生徒たちであるということだけを忘れないでいだければと切に祈ります。


加えて、中学・高校は思春期であり、生徒もストレスを抱える時期で、先生方も非常に大変な状況に在られると理解しております。ただし、それをご自分の職業と決めてスタートされたはずですので、頑張って頂くほかございません。生徒には夢を実現しろと言いながら、自分は選んだ夢に愚痴っているようでは生徒が信頼できるはずはない。是非、一生生徒から慕われるような厳しくも温かい師であっていただきたいと願うばかりです。


人を育てることは、非常にやりがいがあるのですが、死ぬ覚悟を持ってやらねば簡単にはできることではない。私は、常に死ぬときは前のめりで居ると決めています。仕事とは本来そういうものであると思ってきました。やるべきことをやっていただくべき給与を得る。これが最低限やらなければいけないことです。


加えて人を育てるのであれば、やるべきこと以上を当然やる必要がございます。それが嫌なのであれば、人を育てることをしてはならないと私は思っています。ペットや子供を無責任に預かっては、取り返しの付かないことを招くことになりかねません。教育について、みんなで考えるちょうど良い機会だと思えたらと思っております。


子供たちの将来のため、過去を反省し新しい気持ちと体制を作れるとしたら、最高だと思っています。子供たちが元気な国は絶対に滅びません。だから子供を増やし、安心して育てられるような環境を作るため知恵を出し合い、地域で協力すれば、野球もサッカーも勉強も全部結果が好転するはずだと信じています。


最後に
資格もなく、経験もない立場でありながら、時期も弁えず生意気な発言を致しましたこと、重ねて深く陳謝申し上げます。私は高校野球がとてつもなく好きです。だから、子供たちに全力で燃焼して欲しいという想いだけは誰しも同じであると信じて、失礼を承知で発言させて頂きました。子供たちをどうぞ宜しくお願い致します。


また、何の協力もできていない中での発言を改めて深く、深くお詫び申し上げ結びとさせて頂きます。異常気象が多発しております。選手を始め、関係各位全ての方が事故なく盛大に盛り上がる99回大会になりますこと心より祈念しております。最期までお読み頂きありがとうございました。子供たちをどうぞ宜しくお願い申し上げます。

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